誰でも劇的に文章が上手くなる方法~③文章上の注意~
文章上の注意
こんにちは。
今回のテーマは「文章上の注意」だ。
名前はつまらんが、文章においては非常に重要なテーマだ。
中には「そんなん知っとるがな」というものもあるかもしれないが、復習だと思って読んでくれ。
ではさっそく始める。
まずは論理展開(ロジック)だな。
論理と聞くとそれだけで気分を害する人もいるが今回、そんな小難しい話はしないから安心するんだ。
ここでいうロジックは
Aという事実がある→だからBである。
というように理屈が通った文章であるかをチェックしてくれという話だ。
例を挙げよう。
・日本は高度経済成長に発達した終身雇用が崩壊し、これからは成果主義にシフトしていく流れが来ている。したがってこれから就職活動を行う若者は非常に有利な立場にある。
何も考えずに読めば、特に違和感がない文章であるが、これは論理展開がおかしい。
日本が成果主義にシフトしたことがどうして若者の就職活動にとって追い風になるのかが読者にわからないため混乱するのだ。
この文章は
・日本の行動経済成長に発達した終身雇用が崩壊し、これからは成果主義にシフトして
いく流れが来ている。
・これから就職活動を行う若者は非常に有利な立場にある。
と一つ一つの文章自体は正しいため、間違いに気づきにくいケースだ。
接続詞の前後はしっかりとロジックが機能しているかをチェックしよう。
次は言葉の重複についてだ。
次の文章を見てほしい。(文章は適当に作った。)
「日本語が難しいという問題は昔から言われていた。というのも日本語はどの国の言語とも似つかないという特徴があるからだ。また日本語は同じ意味を持つ言葉が多い。私は日本語を流ちょうに話しているという事実を嬉しく思った。」
この文章のわかりにくいところはまず「日本語」という単語が4回も出てくるところだ。また「という」という言葉も4回出てくる。
日本語はこのような繰り返しの表現を嫌う。
したがって同じ単語が出てきたら、別の表現で言い換えたり、省略したりする必要がある。
この例でいえば
「日本語が難しいという問題は昔から言われていた。なぜならどの国とも似つかないうえに同じ意味を持つ言葉が多いからだ。私は日本語が流ちょうに話せることを嬉しく思った。」
という感じになる。
また案外やりがちなのが漢字の重複だ。
「考察を考える。」
「行為を行う。」
「今の現状」
「返事を返す」
このように意味が重複していないか文章を見直すときはしっかりとチェックしてくれ。
もう一つ付け加えるとすれば副詞の乱用だな。
特に「とても」という副詞は便利でつい多用しすぎる傾向にあるから注意だ。
さて 次は文末に関してだ。
みんな読者のときはけっこう敏感なんだが、自分が実際に書き手となったらやらかしている人がいるから注意が必要だ。
次の例文を見てくれ。
「○○航空は以前に起こした墜落事故で各国のマスコミから批判を受けています。航空整備士が不足し、整備ミスが相次いだことからその不手際が問題視されています。この対応には○○航空の安全面よりも利益面を優先する姿勢がみてとれます。」
この文章を読んでいると違和感を感じる。
もうお気づきのように語尾がすべて「ます」で統一されているのだ。
このように語尾が続くと違和感が残る文章となる。
これを訂正してみよう。
「○○航空は以前に起こした墜落事故で各国のマスコミから批判を受けていました。問題とされているのは航空整備士が不足し、整備ミスが相次いだことです。この対応には○○航空の安全面よりも利益面を優先する姿勢が見られます。]
とまあこのように直せばより自然な文章になるだろう。
最後に句読点の位置についても話しておいたほうがよさそうだな。
日本語の句読点は特にどこで打つとかどのくらい打てばいいというルールがないから難しいよな。
句読点を打つ場所によって意味が変わることもあるから注意が必要だ。
たとえば次に例文
「彼女は、泣きながら手を振る母を見送った。」
「彼女は泣きながら、手を振る母を見送った。」
句読点をどこに打つかで文の意味が変わってしまうのに気づくだろう。
どこに打てばいいのかがわからないという場合は自分が書いた文章を一度音読してみてほしい。
以上どれも基本的なことだが、文章を書くうえでは非常に重要だからくれぐれも注意してくれ。
ではまた!