なぜあなたの組織は上手くいかないのか ~新時代のリーダー論~
今回からはリーダーについての講義をしたいと思う。
「今までリーダーなんてやったことがない。」
「自分はリーダーには向いていない。」
そういう方にこそ読んでいただきたい。
なぜならそういう方こそリーダーの素質を持っている可能性があるからだ。
リーダーといえばカリスマ性があり、「俺について来い」と言わんばかりに部下をぐいぐい引っ張っていく。
そういうイメージを持っている人もいるに違いない。
しかしそれらのイメージはすべて忘れてくれ。
今の時代に求められるのは部下を支えるサーバントリーダーシップだ。
このサーバントリーダーシップでは部下に自発的に動いてもらうようにマネジメントすることが求められる。
「部下に自発的に動いてもらうなんてできないよ」
そう思う気持ちもわかる。
だから私が今から教えてやるのだ。
まず組織を率いることになった時に必要なのその組織のミッションを全員で共有することだ。
ミッションというのは簡単にいうとその組織の存在理由だ。
具体的にいうと
「情熱をもって取り組めること」
「得意なこと」
「人のためになること」
という3つの円が重なる部分をミッションにするのがよい。
組織のメンバーがこのミッションに共感すればするほどモチベーションが上がりやすくなる。
たとえば私でいえばブログがこれに当てはまる。
まず情熱を持っているという点だが文章を書くという面倒な作業を毎日に行っている私はブログに情熱を持っていると言える。
これに異論はないだろう。
続いて私は「天才ブロガー」と自分に呼ばれていることから「得意なこと」という点もクリアしている。
また私のブログは基本的にノウハウや人間の根本的な悩みを解消することを目的に運営していることから「人のためになる」という点もクリアしている。
以上からブログの執筆というのは私のミッションであると言える。
もう一つブログ以外に私はサッカーが大好きである。
小学校の時、習っていたため得意という点もクリアしている。
しかし私がサッカーをしても人のためにはならない。
なぜなら私のプレーは価値を生まないからである。
メッシのプレーを見たくてお金を払うバカはいるが、私のプレーを見てお金を払うバカはいない。
この場合、私にとってサッカーはミッションとは呼べない。
このように君たちにも自分のミッションを一度真剣に考えてみることを強くおすすめする。
組織のミッションがわかったらひと安心だと思ったら大きな間違いだ。
組織を率いるリーダーはメンバー1人1人のモチベーションもコントロールしなければならない。
なにをすればモチベーションが上がるかというのは人によって異なる。
お金がモチベーションの人もいれば、異性にモテることがモチベーションの人もいる。
また社会の役に立つことがモチベーションの人もいるだろう。
リーダーは着任したらメンバーと面談を行い、メンバーのモチベーションがどこにあるかを引き出す必要がある。
人が行動するには必ず理由が必要だ。
君たちも上司からいきなり鶴を千羽折ってくれと言われても理由を聞かなければやる気が起きないだろう。
別の例でいえば日本の大学生はあまり勉強をしないと言われる。
それは勉強をする理由がないため、もしくは弱いため勉強するインセンティブが働かないためだ。
アメリカの大学生が良く勉強するのはそれが将来役に立つと学生自身がわかっているからだ。
アメリカは勉強しなければそもそも卒業できないし、就職にも響く。
一方、日本は大学の成績が就職にさほど影響しない。
もし今後、日本の就活状況が変わり、企業が大学時代の成績を重視するようになれば日本の大学生も勉強するようになるはずだ。
マネジメントを行う人はここを理解した上で目標設定などを行うべきだ。
具体的にはなぜこの仕事をやっているのか、この仕事を通じて何を実現したいのかを明確にしておく必要がある。
この動機が強ければ強いほど人は頑張れる。
壁にぶつかった時の踏ん張りが変わってくるのだ。
仕事が上手くいくかはこの動機によってほぼ決まると言ってよい。
今日はここまでにしてあげよう。
最後まで見てくれてありがとう。