ヴィッセル神戸の課題と順位予想
今回はサッカーについて書きたいと思います。
サッカーの試合はいくらボールを支配していようがいくらチャンスを多く作っていようが点を多くとったチームが勝ちです。
つまりいくらパス回しをしてもなかなかシュートまでもっていくことができなければそれはパスを回しているのではなく回させられているということになってしまいます。
私はJリーグの試合や海外サッカーをよく見るのですが、うまいチームは連携がよく、それと同時に縦への推進力も持っています。強いチームを作り上げるためにはどちらか一方ではなく両方の力が必要になってくると思います。
さてJリーグといえば最近ヴィッセル神戸がポドルスキーやイニエスタ、さらにはビジャ選手の加入もあり、注目を集めています。
さっそく私も新加入のビジャ選手を見に2月22日に行われたJリーグ開幕戦を見に行ってきました。神戸は楽天の会長である三木谷さんが中心となってバルサ化を進めています。
実際イニエスタとビジャはバルセロナ時代のチームメイトであり、2010-2011シーズンにはチャンピオンズリーグ優勝に導いています。
開幕戦のセレッソ大阪戦ではボール支配率は7割近くにも及びました。
私も見ててバルサ化を目指しているのがよく伝わってきました。
ただ結果はまさかの0-1で敗戦…
いったい何がいけなかったのでしょうか。
神戸は確かにパスの本数も多く、完全にボールを支配していました。しかしそのほとんどが横パスであったため、セレッソはそれぞれが横にシフトするだけで簡単に対応することができました。
そして神戸はパスコースをふさがれ、出しどころがなくなったところを奪われるというパターンにはまってしまっていました。
これがいわゆるボールを回しているだけの状態になります。
つまり神戸の選手はほとんどパサーの役割しかできておらず攻撃のきっかけとなるアクションをする選手がほとんどいませんでした。
私にはボールを受けても次どこにパスを出すかということしか頭にないように見えました。唯一ビジャ選手だけはサイドでボールを受けたときでフェンスに一対一を仕掛け、相手の脅威になっている場面もありました。
このようにボールを持った時でフェンスに対して一対一を仕掛けていくような動きがないと、ディフェンスはボールに食いついてきません。相手がボールに食いついてこないとスペースが狭くなりスルーパスが通りにくかったり、数的優位を作り出すことが難しくなります。
あとは横パスだけでなく縦パスを効果的に使っていく必要があります。
相手としてはゴールに近い中央付近でプレーされると脅威を感じるので縦パスを使うことによってディフェンスは中央によってきます。するとサイドの選手が空きやすくなったり、裏に抜け出しやすくなったりします。
実際3月2日の鳥栖戦では新加入のダンクレー選手からビジャ選手へという縦パスからシュートまで持ち込むシーンが見られました。
神戸にはイニエスタや山口蛍といったトップクラスのミットフィルダーがいるのでビジャ選手への縦パス、または裏への抜け出しに対して出すスルーパスが通るようになってくれば十分に優勝争いを狙えるチームになってくると思います。
神戸のキーマンは間違いなくビジャ選手になってくると思います。
去年神戸は10位という成績でシーズンを終えましたが今年の予想は期待も込めて4位としたいと思います。