神戸対広島戦を振り返って
前節松本山雅に敗れた神戸。
ビジャが不在であることに加え、相手は首位を走る広島。
厳しい試合になることが予想された。
神戸は前半15分にイニエスタのフリーキックを久しぶりの先発出場となったウェリントンが頭で合わせ幸先よく先制点を挙げた。
しかしセンターバックのダンクレーがキーパーへのバックパスをミスしてしまい、あっさりと広島に追い付かれてしまう。このまま1-1の状況が続くと思われたがイニエスタがファウルをうけ素早くリスタートして古橋にスルーパスを送るとキーパーとの一対一になりこれを古橋が冷静に流し込んで神戸が意外な形で勝ち越しに成功する。
このような形で簡単に点が取れたのはイニエスタがいるからこそだろう。
神戸はリーグ序盤よりも選手同士が一定の距離間でパス回しをすることが出来るようになり、以前のようにパス回しが近すぎてミスを犯すという場面は少なくなったように感じる。
それによってイニエスタも余裕をもってパスをもらえるようになり、効果的なスルーパスも増えた。
しかしイニエスタが無理にドリブルで相手ディフェンダーに突っ込んでいき誰にもパスできずにそのまま奪われるという場面は相変わらずみられる。
バルサ時代であればわざとディフェンスに向かってドリブルし、相手を引き付けたうえで味方にパスを送りチャンスを生み出すシーンがみられた。しかし今の神戸はイニエスタがボールを持った時の味方の動きが乏しいのでイニエスタが一人でドリブルを仕掛けて奪われてカウンターを浴びるという構図になってしまっている。
ディフェンスに関してはクロスに対してディフェンスの枚数は足りているが人についていないため後ろから飛び込んできた相手に対して対応できていなかった。
後半の渡に許した2失点はいずれもクロスからの失点だった。
いずれにせよサイドからのクロスに対して修正をしないと同じ過ちを繰り返してしまうだろう。
試合としては面白かったので次節に期待したい。