なぜレアルはベスト16で姿を消したのか
チャンピオンズリーグでレアルがアヤックスに敗れるという波乱がありました。
今回は1-4で敗れたセカンドレグを振り返りながらその原因について探っていきたいと思います。
原因① セルヒオラモスの不在
セルヒオラモス選手は累積警告でセカンドレグは出場できませんでした。
試合後の会見で累積警告を消化するためにわざとカードをもらったと発言しており物議をかもしています。
ラモスは相手のキーマンを徹底的につぶしていくスタイルだけでなく、セットプレーでも違いを出せる選手です。
またキャプテンとしてチームをまとめる役割も担っていたため彼がベンチにもいないというのは致命的でした。
ファーストレグはアウェイゴール二点取って勝利したとはいえ、点差はわずかに一点差でした。
それにもかかわらず累積警告を消化するためにわざとイエローをもらい、セカンドレグに出場しないのはあまりにも愚かな判断でした。
アヤックスをなめていたと思われても仕方ありません。
その判断が許されるのはせめてファーストレグでレアルが3,4点差で勝利した場合のみでしょう。
原因② ルーカスバスケスとヴィ二シウスの負傷交代
二つ目の原因としては攻撃の軸であるルーカスバスケスとヴィニシウスが前半のうちに負傷交代してしまったことがあげられます。
特に今期のレアルは攻撃をヴィニシウスに依存している部分があり、アヤックス円でもヴィニシウス選手の仕掛けから攻撃のスイッチが入る場面が多くみられました。
ヴィニシウスという攻撃の起点となる選手がいなくなったことでレアルは攻撃らしい攻めがほとんどできなくなりました。
しかしヴィニシウスがいた前半もあまり効果的な攻撃はできておらず、ちぐはぐさが目立ちました。
味方同士の距離が近すぎたり流動性に乏しいためパスの出しどころが見当たらず、相手に追い込まれる場面が目立ちました。
原因③ VARによる判定
アヤックスの三点目はその前のプレーでタッチラインを割っているのではないかということでVARによる判定が行われました。
私も何度も映像を見返しましたが、横から見た映像では完全にボールがラインを割っているように見えました。
タディッチ選手のシュートは素晴らしかったですが、なぜ審判はVARで確認したのにゴールと判断したのか私は納得がいきませんでした。
このゴールによってレアルはあと三点が必要となり、追い込まれてしまいました。
原因④ 四点目のフリーキック
3-0で追い込まれたレアルでしたが、アセンシオのゴールが決まり、望みをつなぎました。
しかしすぐさまフリーキックで決定的な4点目を与えてしまいました。
角度から考えると中に合わせてくるだろうというような場所でした。
キーパーのクルトワは完全に逆を突かれ失点をしました。
クルトワの高さから考えると絶対に決められてはいけないボールでしたがこういう失点を見るとレアル選手全体の調子の悪さがうかがえるようなゴールでした。
いくつもの不運が重なったのは事実ですが今回のレアルは勝者に値するプレーではありませんでした。
やはりストライカーを一人獲得したうえで監督の交代を行い組織の改革を行うべきだと思います。