本当は怖いお金の話(クレジットカード)
今回も前回に引き続きマネーリテラシーを高める知識をお話しします。
今回はみなさんもなじみがあるであろうクレジットカードに関してです。
ところで質問ですがあなたは現在借金をしているでしょうか。
調査によるといわゆるサラ金と呼ばれる消費者ローンにお金を借りている人は100万人を超えるといわれています。
昔、サラ金に手を出すなどという言葉があったほど、悪いイメージが強かった消費者ローンですが、今ではサラ金に手を出すことにあまり抵抗を感じない人が増えてきています。
しかしこれを聞いても私は借金なんか絶対にしないと思われた方も少し待っていください。
今の私たちは誰もが借金と隣り合わせの生活を送っているのです。
というのも消費者金融を利用している人のうち、30%以上の人がショッピングでお買い物をしすぎてしまったことが原因でお金を借りているという事実があるからです。
つまり皆さんも持っているクレジットカードが借金への入り口になっているという事実があるのです。
クレジットカードというのは商品を買ったとき、皆さんはその場でお金を払いませんよね。
これはカード会社が一時的に商品の代金を立て替えてくれているということにほかなりません。
つまりカードで買うということは後払いすることを意味するのでこれもある意味借金なのです。
さらにクレジットカードの最も怖いところは自分の銀行口座に残高がなくても物が買えてしまうということです。
後日、カード会社から代金の請求(引き落とし)が来た際に、口座残高が残っていれば利息なしで済みますが、もし残高が足りなければカード会社は年率14.6%の金利を商品代金に上乗せしてあなたに請求してきます。
なぜなら先ほどもお伝えしたようにクレジットカードでの支払いは立派な借金であるからです。
私たちの誰もが借金と隣り合わせであると書いたのはこのような理由からです。
さらにクレジットカードの支払いには一括払い、分割払い、リボ払いがあります。
私は最初、リボ払いの意味を知りませんでした。
しかしクレジットカード会社などが積極的に勧めてくるのでそんなにお得なのかなと思い、調べたところそれはカード会社にとってお得なのであって、必ずしも消費者にとってお得とは限らないという事実に気が付きました。
分割払いとリボ払いの違いは分割払いが支払代金を自分で選択した回数に分けて払うのに対し、リボ払いは一か月いくらと月に払う金額を固定して毎月支払う方法です。
たとえば10000円の買い物をしたとしましょう。
これが2回の分割払いで払った場合は月5000円を2か月間支払うことになります。
一方リボ払いの場合にそのカード会社への支払いを毎月1000円とすると月1000円を10か月間支払うことになります。
カード会社は「リボ払いは毎月のお支払金額が変わらないので安心」
「ゆとりをもって返済が可能」
「月の支払いが少ないからお財布にやさしい」 などと宣伝しています。
毎月の返済額が減ることは。一見、消費者にやさしい支払方法のように思われるかもしれません。
しかしそうとも限らないのです。
毎月の返済額が減るということはその分、返済期間が延びるということです。
返済期間が長くなれば長くなるほどその分利子も高くついてきます。
またリボ払いの返済は元利均等返済です。
元利均等返済とは返済当初、利息の占める割合が多い返済方法です。
利息は元金(カード利用額)に対してかかってくるので元金を返済しない限り利息は永遠にかかり続けます。
つまり元利均等返済のリボ払いは返済期間が長く、なかなか元金の返済が終わらないので利息が高くなる傾向にあります。
以上クレジットカードを利用する際は、このような知識を理解したうえで利用するようにしましょう。